結核と関係の深い疾患
結核は1950年(昭和25年)頃の日本では、死亡原因の第一位でした。現在は結核の治療法の研究が進みどんどんと患者数は減りました。しかし、現在においても結核の患者は出ており、治療を誤ると命を落とす方もいる重大な感染症です。
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結核性心膜炎による収縮性心外膜炎
結核菌の感染で起こる病気には、心臓を覆っている心膜に炎症が起こる結核性心膜炎があります。結核性心膜炎は微熱や疲労感、寝汗が数週間から数か月間続きます。
最近では発症例が減少していて、ほとんどの場合は肺から心臓の心膜へ菌が進行し、徐々に発症していきます。
結核性心膜炎は時々大量の心膜液貯留を起こすことがあります。治療方法は肺結核と同様の治療法で抗結核薬で治療しますが、3/2の割合で収縮性心膜炎に移行することがあります。
また、結核性心膜炎の後遺症として収縮性心外膜炎が残ることがあります。この収縮性心外膜炎についてご紹介します。
心臓を覆っている心膜は壁側心膜と臓側心膜の2枚からなっていて、この2枚の膜の間に0〜20cc程度の心膜液があります。心膜の働きはいつも動いている心臓の大きさやしなやかさを調節し、摩擦の緩和や炎症を防ぎ心臓の位置を保っている、膜機能と靭帯機能を備えています。
収縮性心外膜炎は、この心膜が瘢痕化(はんこんか)して線維性肥厚から石灰の沈着を起こし、心臓を緊縮して拡張がいつも障害されることになります。
収縮性心外膜炎の原因は明確にに確定することができないことが多く、確定できた原因の多くは結核によるものです。しかし、現在では収縮性心膜炎には特発性心膜炎が増加しています。
特発性心膜炎の症状は、心臓の心膜が肥厚して癒着し、硬く硬化することで動く心臓の拡張を妨げ、静脈系がうっ血してきます。この症状は特に心臓の右室に影響を与えています。
左室においては、右室同様に影響を受けますが、肺の血流量が現状するために排うっ血はみられません。
しかし、静脈圧が上昇することで肝腫大、浮腫や腹水の症状がみられます。


